現在生存しているものは、チョウザメ科、ヘラチョウザメ科の2科であり、現在知られているチョウザメ類は、2科6属28種です。その中でも有名な4種類をご紹介します。
オオチョウザメ
オオチョウザメはチョウザメ目チョウザメ科のサケと同じように川を遡っていく魚です。
カスピ海や黒海に生息しています。
捕獲される主な理由はキャビアの材料となる魚卵を取るためです。オオチョウザメはチョウザメの中でも大きくなる分類のタイプで、体長は6m近くまで達します。さらに100年を超えるものがあるなど、長寿なのでゆっくりとゆっくりと成長していきます。
近年乱獲やキャビア目当ての密漁によって絶滅を危惧されているので多くの政府間で取引を禁止されています。オオチョウザメは産卵のために生まれた川を上るので多くの研究者や学者はチョウザメは川魚であると考えられています。またオオチョウザメの別名であるペルーガの名の付いたペルーガキャビアがとても貴重とされており、世界的に貴重な魚となっています。
コチョウザメ
出典:http://arkpet.ocnk.net
こちらもオオチョウザメ同様カスピ海、黒海沿岸に生息するチョウザメの一種です。チョウザメらしい黒い体色をもち、小さい頃はヒレが白く縁どられているのでとても美しい種です。チョウザメの中で比較的飼育も容易で、ブリードのために個体が多く流通しています。飼育するには低水温、水質などを維持するなど注意が必要です。さらにエサは肉食で人工飼料はあまり食べないので、イトメやアカムシなど生きた虫を与える必要があります。チョウザメは2億5千万年前から存在していたといわれていて、同じようにサメの体系をしていますがサメとは違う種になっています。
シロチョウザメ
出典:http://www.geocities.co.jp
シロチョウザメは世界最大の淡水魚(というより、半淡水魚)であり、もっとも大きいもので6mもあります。チョウザメはウロコが蝶々の羽に見えることから、 蝶鮫(チョウザメ)この名がつきましたが、サメの仲間ではありません。幼魚のうちは黒色ですが、成長するにつれて白っぽくなり、ベージュ色になります。現在宮崎県でのみ飼育されています。
引用:シロチョウザメ
http://www.geocities.co.jp
ベステル
出典:http://www.zukan-bouz.com
自然界には存在しない人間が絶滅危惧種になったチョウザメを増やすためにかけ合わせて作った人工種です。オオチョウザメの雌とコチョウザメの雄の交配種であり、自然界にいるチョウザメを保護するためにかけあわされました。日本には1980年代にやってきました。量はとても少なく貴重ですが日本各地で養殖されています。味はくせのない白身魚なのでうまみが強く、刺身などでも食べることができるため日本でも根強い人気があります。卵からはキャビアを作ることができ、そのキャビアは非常に良質です。
おわりに
いかがだったでしょうか。上にあげた4種類以外にも様々なチョウザメがいますが、流通していたり日本で飼ったりすることができるのは主に上の4種類です。また味にも少しずつ違いがあり、それぞれ違うおいしさを持っています。
色々なチョウザメを見てみたり、食べてみるのも面白いかもしれませんね。
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