まるでパールのような輝きを放つ、美食の国フランス発祥のホワイトキャビア。お馴染みの黒いキャビアに負けず劣らず、高級食材として人気のホワイトキャビアに迫ります!
1.ホワイトキャビアとは
私たちが普段キャビアとして思い浮かべるのは、チョウザメの魚卵を塩漬けにした、黒く輝く球体。キャビアは別名黒い真珠とも言われ、昔からヨーロッパでは珍味として王侯貴族たちのみが口にできる食材でした。世界がモノにあふれ需要が増していったことで、キャビアの乱獲が進み母体のチョウザメは絶滅危惧種として指定されてしまいます。
そこでフランス人は頭をひねって研究を重ね、生み出したのがホワイトキャビア。ホワイトキャビアはその名の通り、まるで美しく輝く真珠のよう。そしてこのフランス発祥のホワイトキャビアの原料は、実はカタツムリの卵なんです。日本人はカタツムリと聞くだけで、ヌメヌメの動物を想像してしまいますが、フランスでカタツムリは立派な食材。カタツムリから生まれる真っ白の卵は、塩味が効いた森の中を散歩しているときにふっと香るような味わいだそう。特に、リンゴマイマイという種類のカタツムリから生まれた卵は絶品と称賛されています。
2.ホワイトキャビアに合う食材とは
普通のキャビアは魚卵なので、魚卵に馴染みのある日本人の私たちは、料理についてぼんやり思い浮かぶもの。しかし、カタツムリの卵から作られるホワイトキャビアが合う料理ってどんなものなのでしょうか。なかなか想像しにくいですよね。
ホワイトキャビアは、塩味を感じさせる森のような味わいが特徴です。そんなホワイトキャビアはハーブやサラダにちょっと添えるのがおすすめ。また、マグロなどの魚料理にもお似合いです。ホワイトキャビア独特の風味をストレートに味わうよりも、料理のアクセントとして使うことで、料理そのものがより豊かな味わいになります。
3.日本ではなかなか入手しづらいホワイトキャビア
完全無菌状態で育てられるカタツムリは、高コストで手間暇のかかる食材。さらにその卵を加工して出荷するため、ホワイトキャビアのお値段はたったの30gで、なんと約1万円。ホワイトキャビアは、チョウザメのキャビアと同じくらい高級食材なのです。
また、日本でホワイトキャビアはなかなか手に入らない食材。高級レストランでもホワイトキャビアを見かけることは滅多に無いでしょう。そもそもカタツムリ=エスカルゴがフランスの高級食材と知っていても、グルメでない限り一般人からすれば近寄りがたいもの。その上ホワイトキャビアがカタツムリの卵だとすれば、食べるのに気が引けてしまいます。また、シェフの観点から見ても、ホワイトキャビアを添えると白いためにプレートの締まりが無くなってしまい、扱いづらいのだとか。そのため日本ではあまり人気がなく、手に入れる場所も希少なのです。
4.まとめ
フランス発祥のホワイトキャビアについてご紹介しましたが、いかがでしたか?カタツムリの卵と聞くとちょっと勇気がいりますが、その見栄えはまるで真珠のよう。機会があればぜひ口にしてみたいですね。
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