世界三大珍味のひとつに数えられるキャビア。天然・養殖共に本物は超高級食材で、庶民はなかなか手を出すことはできません。しかしイミテーションキャビアなら、お手頃価格でラグジュアリーな気分が味わえると話題に。今回はイミテーションキャビアに使われるランプフィッシュについてご紹介します。
1.イミテーションキャビアとは
イミテーションキャビアとは、簡単にいえばキャビアのコピー商品です。高級食材として知られるキャビアは、古代魚のチョウザメの卵を使用したもの。野生のチョウザメは絶滅危惧種に指定されており、現在は日本を含め各国で養殖が進められています。しかしチョウザメの養殖は技術的に難しく、コストも莫大。そこでイミテーションキャビアが、本物のキャビアの代用品として生まれました。イミテーションキャビアに使われる魚は、次にご紹介するランプフィッシュの他に、日本では数の子として食べられているニシンが使われることが多くあります。低価格でキャビアのような味わいで、本物のキャビアを食べたことがない人にとっては、どちらが本物かなど見分けが付かないでしょう。
2.ランプフィッシュとは
出典:http://astronomy-to-zoology.tumblr.com
ランプフィッシュは、カサゴ目ダンゴウオ科の一種。日本に生息するダンゴウオ科の魚は小魚ですが、イミテーションキャビアとして使われるランプフィッシュは、北アメリカ東海岸からヨーロッパにかけて生息するもの。体長は50cm程度で、水深20mから200mの場所で体の吸盤を使い石などに張り付いて暮らしています。北欧では身も食用とされ、燻製や塩漬けにされるのが一般的。冬から春にかけて卵を産み、1回に10万個から35万個をつくります。ランプフィッシュの卵の色は個体によって異なり、緑や赤、オレンジ色。そのため、イミテーションキャビアとしてランプフィッシュが加工される際は、黒く着色されています。
3.ランプフィッシュの卵を使ったおすすめレシピ
■帆立のソテー キャビア乗せ
イミテーションキャビアでも、キャビアの黒く輝く姿は料理に映えるもの。友だちが家に遊びに来たときなど、簡単に作れるのでぜひお試しあれ。
用意するもの(2人分)
・帆立 6個
・ほうれん草 1/2把
・塩 少々
・コショウ 少々
・バター 大さじ1
・生クリーム 50ml
・ランプフィッシュ(イミテーションキャビア) 大さじ2
作り方
①フライパンにバターを敷き、帆立をソテーする。両面がこんがり焼けたらOK。
②湯がいたほうれん草に、ソテーした帆立を乗せる。塩・コショウを少々ふる。
③さらに泡立て器で角が立つまでたてた生クリーム、ランプフィッシュの順に盛って完成。
■牡蠣とスモークサーモンのタルタル
パーティーの1品料理にぴったりの、フォトジェニックなタルタル。爽やかなレモンをかけて、前菜にぜひお試しください。
用意するもの(2人分)
・牡蠣(殻付き) 2個
・スモークサーモン 50g
・バター 大さじ1
・レモン 1個
・ランプフィッシュ(イミテーションキャビア) 小さじ2
・パセリ 少々
・塩 少々
・コショウ 少々
作り方
①フライパンにバターを敷き、牡蠣をソテーする。
②ソテーした牡蠣を2cm程度の角切りにする。
③カキが入っていた殻を皿に見立て、牡蠣、1cmほどの角切りにしたサーモンを入れ、塩・コショウ・パセリを少々ふる。
④ランプフィッシュを飾り、レモンを添える。
4.まとめ
イミテーションキャビアとして使われるランプフィッシュについてご紹介しましたが、いかがでしたか?高級スーパーなどで気軽に手に入るので、ご自宅でも簡単に調理できます。ぜひランプフィッシュを使った料理もお試しください。
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