お魚大国の日本はキャビアの輸入量世界大4位!魚卵のキャビアは日本人の口にぴったり。日本の食事情についてご紹介しましょう。
1.日本は世界大4位のキャビア輸入国!
出典:http://www.marthastewart.com/313043/quail-eggs-with-caviar
「高級食材」「世界三大珍味」と言われるキャビアは、毎日の食卓よりもどちらかと言うと特別な日の食材のイメージが多いことでしょう。しかし、日本は実はEU・アメリカ・スイスに次ぐ世界第4位のキャビア輸入国なんです。
キャビアは古代魚のチョウザメの魚卵を塩漬けした食材で、普段よりたらこやいくらなどの魚卵を食べ慣れている日本人にとって、身近な味でもあります。高級レストランなどでは、キャビアをまるでいくらのように見立てたキャビアご飯がメニューにあることも。また、近年では高級キャビアをスプーン1杯から楽しめる、キャビア専門店もオープンしていることで話題です。
また、乱獲などによって母体のチョウザメの頭数が減ったことが原因で、1990年代よりキャビアの規制が厳しくなりました。そのため、日本では宮崎県や愛媛県などで養殖キャビアを盛んに生産しています。チョウザメからキャビアを採取するまでには約10年かかるとされ、飼育費がかさむため養殖キャビアと言っても天然物に変わらないお値段。日本のキャビア養殖がさらに波に乗れば、国産キャビアが当たり前の時代が到来するかもしれません。
2.魚好きの日本人は多い
周りを海に囲まれた島国の日本は、れっきとしたお魚大国。煮干し出汁や昆布出汁を飲むだけで「美味しい」と思えるのは、小さい頃から海の幸の味覚に舌が慣れているからにほかなりません。日本人1人あたりの魚介類消費量は、韓国、マレーシア、ポルトガル、ミャンマー、ノルウェーに次いで世界第6位。以前は世界第1位を誇っていたことから見れば減少傾向にありますが、今日でも日本の食卓に魚介類が欠かせないことがわかります。
また、魚の練り物の代表格であるかまぼこは、日本で初めて文献に登場したのが平安時代の1115年。かまぼこは900年以上の歴史のある水産加工品なのです。2015年には、かまぼこ誕生900年を記念したイベントも催されました。
3.日本が輸入上位を占める食材たち
日本の食糧自給率は約39%で世界でも顕著に低い数値を出しています。低い食料自給率のため、日本は食料輸入大国。多くの食材を他国に頼っています。
日本の主な輸入品は、トウモロコシや穀類、肉類、さらにフルーツがトップを占めています。トウモロコシや穀類は、家畜の飼料として使用されるためのもの。肉類の輸入量が多くなっていることからも、魚だけでなくさまざまな食材を口にする、日本の食事の多様性がうかがえます。また、近年ではコーヒー生豆の輸入が増加傾向にあり、1人あたりのコーヒー消費量はアメリカに次いで約3.5kgに達していることも興味深いですね。
4.まとめ
日本が意外に世界第4位のキャビア輸入国であることをご紹介しましたが、いかがでしたか?探してみると、「ここでもキャビア料理があったんだ!」とレストランでキャビアを使っているところを簡単に見つけることができます。遠い存在のようで身近なキャビアを、もっと口にしてみてはいかがでしょうか。